南山生

「第39回NHK全国大学放送コンテスト」アナウンス部門で優勝!さらにフランス語劇や留学など、“学び”にも積極的に取り組む

外国語学部 フランス学科 3年
蟹江 菜々美さん(2023年7月取材)

中学生の頃から放送部に所属し、現在は名古屋大学の放送サークル「SBF中日本学生放送連盟」で活動しているという蟹江さん。昨年冬に行われた「第39回NHK全国大学放送コンテスト」ではアナウンス部門へ出場し、見事優勝を果たしました。
今回は蟹江さんに、放送コンテスト決勝大会のお話や普段のサークル活動、フランス学科での学びについて伺いました。

 

▲第2回南山大学「人間の尊厳賞」で司会を務めた

―まずは、「SBF中日本学生放送連盟」(以下SBF)に所属することにした理由を教えてください。

中高と放送部に所属して活動してきたため、大学でも放送を続けたいと思ったのがきっかけです。もともとは中学生の頃に、「ステキな先輩たちがいて、楽しそうだな」となんとなく始めたのですが、和気あいあいとした部の雰囲気や、声を使って様々なことを表現するのが楽しくて、放送やアナウンスの魅力にはまっていきました。

―サークルでは普段どんな活動をしているんですか?

SBFにはアナウンス、プロデュース、技術の3つの研究会があって、私はアナウンス研究会に所属しています。週一の活動では、アナウンスや朗読、フリートークなどの分野を鍛えるために知識を学んだり、実践練習をしてアドバイスし合ったりということをしています。あとは3つの研究会共同で、ラジオ番組や映像作品の作成などにも挑戦していますね。

 

―「第39回NHK全国大学放送コンテスト」に出場された経緯について教えてください。

NHKの放送コンテストには中学1年生の頃から出場していて、高校では全国大会への出場も経験しました。次は入賞を目指したいという想いもあり、大学でも挑戦することを決めたんです。サークルの仲間にも声をかけたりして、お互いに励まし合いながら頑張りました。

私が出場したアナウンス部門では、地域や大学といった身近なニュースを取材して原稿を書き、それを自分の声で伝えることが求められます。明るい話題がいいなと思い、今回はこの夏から南山大学で始まった「南山アニメスタディツアー」を取り上げました。

 

▲高校でも放送部に所属し、愛知県高等学校総合文化祭放送部門県大会にて優秀賞を受賞

―ご自身でイチから取材されたのですね!どのように進めていったのですか?

国際センターの方に「南山アニメスタディツアー」の企画に携わっている学生を紹介してもらいました。あとはオンラインでお話を伺って…という感じです。毎回、取材を通して原稿を作成する際には、「このニュースを通して何を伝えたいのか」を明確に書くことを意識するのですが、興味深いお話がたくさんあって!1分半の長さ(※約400字原稿)にまとめるのが大変でした。

原稿を読む練習では、繰り返し録音をして、客観的に自分の声を聴くように心掛けました。何回も練習していると滑舌やイントネーション、間の取り方といった技術的なことばかりに意識が向いてしまうので、自己満足の読みにならないよう、何回も他の人の前で読んでアドバイスをもらったり。SBFの仲間や友人、母といった身近な人はもちろん、大会に出場する他大学の方たちとSNSで繋がって、オンラインで練習会を行ったりもしました。

―決勝大会の様子はいかがでしたか?

壇上に上がって、審査員の方々の前でアナウンス原稿を読みました。とても緊張したのですが、その分自分のニュースが相手に届いていることを実感できて、うれしかったのを覚えています。「相手に届く読み」を意識しながら、「南山アニメスタディツアー」の魅力をしっかりと伝えるために、聴いている人も私自身もワクワクするような読みを心掛けました。

決勝では自作の原稿の他に課題原稿も読むのですが、実は緊張からかそこでミスをしてしまって…すごく落ち込んでいたので、優勝と聞いた時は信じられない気持ちでした。

 

▲放送コンテストで優勝(※名古屋大学のサークルに所属しているため大学名が名古屋大学となっております)

―この大会での優勝をきっかけに、第2回南山大学「人間の尊厳賞」表彰式・記念講演会の司会もされたと伺いました。

学長室の方からお声がけをいただき、司会を務めることになりました。演奏会やクラシックバレエの発表会などの裏方司会をしたことはありましたが、このような華やかな式典は初めてで緊張しました。とてもいい経験をさせていただきました。

 

▲第2回南山大学「人間の尊厳賞」で司会を務めた

―昨年の12月に行われたフランス語劇にも参加されたんですよね。

はい。「Folle Amanda」という喜劇のアマンダ役の一人、陽気な歌手を演じました。学生がメインとなって進めていくイベントで、フランス語の発音の上達はもちろん、学科での縦のつながりができる点も魅力で、1年生の頃から参加しています。先輩の発音を聞いてフランス語学習のモチベーションを高めることもできました。

実はNHKの大会と練習時期が被っていて…どちらも声を出して練習するのがベストなので、体力勝負な部分もあり、そこは大変でしたね(笑)。

 

▲フランス語劇ではアマンダ役を演じた

―両立はなかなかハードですね。9月からはフランス留学も決まっているそうですが、そちらはいかがですか?

約1年弱、フランスのアンジェという街にある「アンジェカトリック大学」で、寮生活をしながら語学を学ぶ予定です。そもそも私がフランスに興味を持ち始めたのは、2018年の「高校生ニッポン文化大使」としてフランスに派遣されたのがきっかけ。現地の学校で、いろいろな国のルーツを持つ人たちが一緒の教室で学んでいるのを見てカルチャーショックを受けて、もっとフランスについて知りたいと思うようになったんです。

大学生になって、フランスの言葉や社会について学べるのが本当に楽しくて!さらなる語学の上達を図るためにも、フランスへの長期留学を決意しました。

―留学生活で実現したいことはありますか?

語学の上達と共に、主体性を身につけたいと思っています。向こうではサークルなどのコミュニティにも所属するなどして、積極的にコミュニケーションをとっていきたいですね。そのためにも、今はコツコツと単語の勉強を頑張っているところ。EU圏の他の国に出かけるのも楽しみにしています。

―最後に、将来の夢を教えてください。

地域のニュースを伝えるアナウンサーになることです。放送の大会などを通して、自身で取材したことを誰かに届けることの楽しさを知ったので、今はそれを続けていきたいという想いがあって。地域の文化や歴史、産業などの魅力を、視聴者目線で、明るくフレッシュに伝えられる人になりたいです。

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